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お産時のエピソード

コラム~スタッフのつぶやき

2024年8月

母子フィジを基本にサポートを行っている会員さんが、
お産時のエピソードを教えてくれました。

長文です。よかったらお付き合いください。

 

★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡

 

今日は、とっても嬉しいことがあってアゲアゲ(^^)な私です。

 

「逆子がなおらない」とご夫婦できてくださった方。

実は夫さんは産科医でした。クライアントの妊婦さんから話を聞いてこられました。

ご本人の許可をいただけたので紹介します。

 

1回目のケア。

ママのお身体は、それなりで

子宮が単に下がっていただけ?だったのかな。

この後、逆子は治ってしまったそうです。

 

でも、その時の私のお話に、いたくご興味を持ってくださり

医学的治療じゃなくて

ケアで身体は変化するって実感してくださったようです。

 

ママもとても熱心で「セルフケアもべびぃケアも頑張りたい」。

その後、2回お会いしまして、

赤ちゃんに気持ちの良いケア、

お産の話、産後の養生の大切さなど

昔からあったであろう「産婆の知恵」をお伝えしました。

 

昔からの伝統や伝承を文献で読み、それを母子フィジで習った技術や、
解剖生理に照らし合わせると

こういう意味があったのね~~って納得です。

 

実は 古来の人間の知恵って、

すごすぎて科学が追いついていないだけでは?って思ってます。

そう、産婆の知恵の「経験値」をできるだけ理論をもって

みんながわかりやすいように伝えていくことが大切だと思っています。

 

赤ちゃん、ちょっとばかり頭が大きそうでした。

だから、

「『第一回旋がうまくいかないとそこからは進みずらいからね』って

パパに言っておいて~~」と送り出しました。

 

素敵なパパに骨盤ケアでお産が変わるというか

無理無駄のない陣痛が期待できるということを少しでもお伝えしたかったのです。

もし、お産の時に必要なら呼んでくださっていいですよって、

言ってありました。

 

……今日は、比較的することがないぞというある日の夕暮れ。

パパから

「陣痛は来たんだけど、赤ちゃんの顔がばっちりみえて、

斜めに骨盤に入りかけて、もうしばらく進まないまま」と連絡がありました。

これは、第一回旋をちゃんとしてないって状態な訳です。

 

こういう時は、赤ちゃん、私を呼んでくれたの?って思います。

もう少し遅かったら缶チューハイ飲んでしまって行けなかったよっていうグッドタイミング!

 

到着した時には、ママはお疲れモードでした。

そうだよね、進まない無駄な陣痛は、無駄な体力を失わせちゃいますよね。

 

ご本人の気持ち良い探しをしながら

パパには、

「産科学的にはここがこうなるとこうなってね」

「○○さんは、今、ここがちょっと使いづらそうだから、

こうお助けすると強張りが取れそうなんですよ~~」

なんて、お伝えしました。

まもなく、赤ちゃんは顔が見えなくなりました。

無事に、第一回旋をして骨盤に入っていく準備ができた模様です。

そうすると、不思議ですね、陣痛って変化するんですよ。

無駄じゃない陣痛に。

 

これは、つきそっていたパパが気がついたみたい。

後は、見守ればいいだけなので、退散しました。

 

それから約6時間後に無事、パパに取り上げられて誕生したそうです。

 

本当におめでとう!!!!

パパもママも頑張りましたね~~

パチパチパチ~~

 

医学じゃない、産婆の知恵は

今や、いったいどこで学べるのでしょうか?

私は、母子フィジで学べたけれど、大学では、まだまだ授業に出てきづらいですね。

 

お産は、絶対に安全ってことはありません。

だから、医学の後押しは必要なのです。

 

加えて、異常にならないためにすること、

医学じゃない、薬を使わないでできることも

やっぱり大切なこと。

 

そこがもう少し世の中に広まっていくと

素敵なお産が増えると思うんだけどな。

 

こうして、少しでも

ママケア(骨盤ケア)やべびぃケアが世の中に広まっていってくれるといいなぁって

心がほっこりしました。

 

こんな素敵な産科の先生が日本じゅうに増えたら

もっともっと気持ち良い妊婦さん、産婦さん、褥婦さんが増えるかな

 

 

第一回旋

陣痛の発来とともに、児頭は第1回旋を行う。第1回旋では、顎が胸につき、児頭の後頭部が先進部となる(この時点でこの分娩形式は前方後頭位といわれる)。児頭は、小斜径周囲で産道を通過する。児頭より前方に流出した羊水は前羊水を形成し、しだいに子宮口を開大させ子宮頸部を薄くさせる。